ディープインパクト最強伝説は引退してもなお、ファンの間で語り継がれています。小さい馬体にもかかわらず、ダイナミックな走行フォームで他の馬を一瞬で抜き去るスピードが多くの人々を魅了しました。そんなディープインパクトの輝かしい競争成績や平均体重を振り返ってみましょう。

ディープインパクトの通算成績は?

ディープインパクトは新馬戦を上がり3ハロン33.1秒で駆け抜けて以来、菊花賞で3歳クラシックレース3冠を達成するまで無敗でした。その次のレース有馬記念でハーツクライに敗れ2着になるものの、その後は凱旋門賞で3着(のちに失格)以外、引退するまで無敗を続けたことになります。通算成績は14戦12勝で、2歳~4歳の現役期間のうち、3歳、4歳で年度代表馬に選ばれています。生涯獲得賞金は約14億5千万円となりました。

ディープインパクトが敗れた2005年有馬記念と2006年凱旋門賞の際の、レース後の武豊騎手のコメントは両方とも同じような内容で「飛ばずに普通に走っていた。原因はわからない」です。両レースとも「力が出し切れておらず、本来の走りではない」としています。凱旋門賞は1着の馬が3歳、2着の馬が6歳牝馬ということで、斤量差が原因かと言われていましたが、武騎手は「目いっぱい走ってさされたら斤量差が原因といえるけど、走っていないので、原因はわからない」とコメントしています。

平均体重は?

セレクトセールでは馬体の薄さが嫌われて、サンデーサイレンス産駒14頭中9頭目の価格7,350万円で取引されました。栗東トレーニングセンターの池江泰郎厩舎に入厩したときもあまりに小柄な体だったため、担当した厩務員が牝馬なのではと思わず股を覗き込んだといいます。
デビュー時の馬体重は452kgで、出場した馬9頭のうち4番目に軽い馬体重でした。「牡馬、実りの秋」というように、通常は3歳秋に向けて成長し、馬体重が増えていきます。ディープインパクトと同じ牡馬クラシック3冠馬のオルフェーブル、ナリタブライアンとデビュー戦→皐月賞(3歳春)→菊花賞(3歳秋)と馬体重の遷移をみてみましょう。

・ディープインパクト 452kg→444kg→444kg
・オルフェーブル 448kg→440kg→466kg
・ナリタブライアン 456kg→460kg→470kg

このようにオルフェーブルやナリタブライアンは3歳の秋に馬体重が増加していますが、ディープインパクトはデビュー戦より減っています。ディープインパクトの場合はデビュー戦が生涯のレースの中で一番馬体重が重かったレースとなりました。

ディープインパクトは436kg~452kgの馬体重でしたが、同じく3冠馬のオルフェーブルは440kg~466kg、ナリタブライアンは448kg~486kgでした。ちなみにディープインパクト産駒の牝馬3冠のジェンティルドンナは456kg~478kgの馬体重であったことからもディープインパクトが、いかに小柄だったかがわかります。

小柄な馬は他の馬と競り合った時にもまれ弱いというのが定説でしたが、ディープインパクトの出現により、ケガをしにくい面が評価されるようになりました。あわせてディープインパクトはコンパクトでバランスが良い体つきで、柔軟性が高く、柔らかい筋肉を持っているとされ、それがかつてないスピード感と、脚への負担が少ない走法を生み出したのでしょう。

躍動感あふれる小柄な馬体は今も多くの人の心に焼き付いていることでしょう。