NHKマイルCとダービーとのレース間隔は3週間。不可能と言われた両レース制覇を初めて達成したキングカメハメハ。この希代の名馬にはどのような血が流れているのでしょうか。

キングカメハメハの父・母はどんな馬?

キングマンボはフランスの競走馬でした。キングマンボの父は偉大なる種牡馬としても活躍したミスタープロスペクターで、母はG1を10勝もあげたミエスクという超良血馬です。
現役時代は、母ミエスクも勝利したムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)に勝利して史上唯一の母仔制覇を達成するなど活躍しました。
そして、現役引退後は種牡馬となり、産駒が世界中で活躍することでキングマンボ系の一大主流を作りました。日本では、エルコンドルパサースターキングマン、そしてキングカメハメハといったG1馬を輩出しました。

マンファスはアイルランドの競走馬で、現役引退後にノーザンファームがキーンランドセールで65万ドルで落札しました。キングカメハメハの他にはフローラS(G2)2着の半妹レースパイロット、500万下を勝利した半弟オフリミッツなどがいます。

キングマンボ系はサンデーサイレンスの血統が入ってないので、サンデーサイレンスの繁殖牝馬と配合しやすいというメリットがあります。

キングマンボ産駒の傾向は?

産駒の脚質は、エルコンドルパサーやキングカメハメハのように切れる脚を使い、芝の2000m以上に適性があるが、マイルやそれ以下もこなすというタイプが多く、スプインター、ステイヤー専門の馬は少ない傾向にあります。また、芝だけではなく、ダートも適性があり、エルコンドルパサーにみられるように重馬場でも対応でき、安定した活躍が見込めます。

実際、日本におけるキングマンボ産駒の芝重賞の優勝回数を距離別にみると
距離:優勝回数
~1400m:1回
~1800m:5回
2000m~2500m:7回
となっており、2000m以上の適性がうかがえます。
また、中央競馬のダートでの勝利数は3回。1600mが1回、1800mが2回となっています。
ちなみにダート1600mの勝利はエルコンドルパサーで、共同通信杯4歳S(G3)でした。共同通信杯は皐月賞への前哨戦で通常は芝のレースですが、エルコンドルパサーの出場した年の1998年のみ積雪が原因でダートに変更されました。芝で切れる脚を使うエルコンドルパサーがダートの不良馬場を難なく駆け抜けて勝利したことからもキングマンボ産駒のオールマイティーさがわかります。

後に主戦を務めた安藤克己騎手がキングカメハメハについて、「とにかく不安のない馬。強い馬はたくさんいるが、どの馬も何かの拍子にカーッとなったり、何かしら不安を抱えている。キングカメハメハにはそれがまったくないので、なにも心配する必要がなかった。」と語っています。この安定性がキングマンボ産駒としての特徴とも重なるのでしょう。