ジャパンカップダートを誰もが最強と認める勝ち方で勝利したクロフネ。屈腱炎でやむなく引退したものの、種牡馬としても大いに活躍しています。そこで、クロフネの種牡馬としての功績をご紹介します。

クロフネの父と母はどんな馬?

クロフネの種牡馬成績をご紹介する前にクロフネの血統をご紹介しましょう。クロフネの父フレンチデピュティは、アメリカの重賞馬です。引退してからは種牡馬として活躍し、クロフネの他にも桜花賞馬レジネッタ、天皇賞春馬アドマイヤジュピタ、宝塚記念馬エイシンデピュティを輩出するなど、芝・ダートを問わず、勝率が安定しているところに強みがあります。
ブルーアヴェニューは、G1馬の姉を持ち、カナダで5勝をあげるなど活躍しました。産駒にはミスパスカリシシリアンブリーズなどがいます。
フレンチデピュティはノーザンダンサー系の中でもヴァイスリージェント系のため、ノーザンテイスト産駒と配合しても近親度合いが高くなりにくく、日本の繁殖牝馬と配合しやすいというメリットがあります。

クロフネ産駒の特徴は?

クロフネはダートで才能を開花させましたが、産駒は意外とダートでは走らないと言われています。2015年までの芝の勝率は8%、ダートの勝率は9%といことで、ダートの方が若干成績が良いのですが、代表産駒もフサイチリシャールカレンチャンホエールキャプチャなど芝で活躍する馬が目立ちます。
それは何故かというと、2015年までの出走回数は
芝:3,961回
ダート:7,671回
とダートの方が倍近い出走回数になります。
しかし、重賞の出走回数は
芝:390回(勝率:7%、複勝率:20%)
ダート:55回(勝率:2%、複勝率:15%)
と完全に逆転します。そして、ダートの優勝はマーチS(G3)のマイネルクロップの1回のみ。勝ち取ったグレードも芝の方が上なのです。
つまり、ダートは平場では勝率がいいが、重賞まではなかなか勝ち上がれない、またはカレンチャンのようにデビューはダートでその後芝に転向する傾向があると言えるでしょう。
また、距離別で見ていくと、芝の重賞で勝利した馬は
~1400m:15回
~1800m:11回
となっており、短距離から中距離までに適性がありそうです。

クロフネ産駒の代表馬は?

クロフネはダートの印象が強いですが、クロフネの父のフレンチデピュティ産駒は芝・ダートともまんべんなく勝利しているので、芝に適性のある馬が多いのもうなずけます。

カレンチャン

スプリングチケットは半弟に京阪杯(G3)を勝利したタケミカヅチがおり、現役時代は1600万下で勝利しました。産駒はカレンチャンの他に京阪杯(G3)を勝利した半兄スプリングソングがいます。
カレンチャンはダートのデビューでしたが、その後芝に主戦場を移し、4歳で山城S(1600万下)に勝利してから怒涛の5連勝。ついにスプリンターズS(G1)を勝利するまでになります。その後高松宮記念(G1)にも勝利し、押しも押されぬ名スプリンターとなりました。

フサイチリシャール

フサイチエアデールは現役時代に報知杯4歳牝馬特別(G2)を勝利し、桜花賞2着という実績があります。産駒には半姉でデイリー杯クイーンC(G3)に勝利したライラプスがいます。フサイチリシャールは東京スポーツ杯2歳S(G3)、朝日フューチュリティ(G1)に立て続けに勝利し、2歳王者となりました
その後クラシック戦線での勝利が期待されましたが、うまくいかず、武蔵野S(G3)→ジャパンカップダート(G1)という父と同じローテーションでダートに挑戦しましたが、それぞれ5着、13着と敗れ、芝レースに戻ります。その後、阪神C(G2)に勝利しましたが、古馬でのG1勝利はかないませんでした。種牡馬としても京都ハイジャンプ(J.G2)をニホンピロバロンが勝利し、初の重賞馬を輩出するなど、今後が期待されます。

1,000頭以上の産駒を送り出しているクロフネ。今後も楽しみです。