アイドルホースとして、競馬ファンの域を超えた人気を誇り、惜しまれつつ引退したオグリキャップは、第二次競馬ブームを巻き起こしたこの馬の持つ実力と、ネイティブダンサー系の血統と評価されて北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となりました。2007年に事実上種牡馬を引退したオグリキャップの産駒がどのような成績を残したのかご紹介します。

オグリキャップ産駒の成績は?

オグリキャップは1992年から2007年まで種牡馬として産駒を生産しました。初年度産駒が出走した1994年から最後の産駒が出走した2010年までの勝利率を見てみましょう。
年度:出走頭:勝利率
・1994年:10頭:15%
・1995年:33頭:7%
・1996年:31頭:5%
・1997年:38頭:4%
・1998年:20頭:6%
・1999年:18頭:3%
・2000年:11頭:2%
・2001年:5頭:0%
・2002年:3頭:8%
・2004年:1頭:0%
・2005年:1頭:0%
・2006年:2頭:0%
・2007年:5頭:0%
・2008年:2頭:0%
・2010年:1頭:0%

初年度は頭数が少ないですが、勝率は15%というまずまずな成績で、今後の産駒の活躍が期待されました。しかし、その後の産駒の成績は芳しくなく、残念ながら全ての年代において重賞勝ちをした産駒はおらず、特別レースの5勝、平場レースの43勝にとどまりました。

それではオグリキャップの代表的な産駒についてご紹介しましょう。

オグリワン

オグリキャップ初の産駒として話題となった馬です。母のヤマタケダンサーはノーザンダンサー系で、母の父であるナイスダンサーはカナダで重賞6勝をあげ1972年のカナダ最優秀3歳牡馬に選出されました。中央競馬場でデビューし、武豊騎手を背に新馬戦を勝利。その後石橋守騎手でききょうS(OP)を勝利しましたが、その後の皐月賞やダービーで出走権をえるものの、惨敗してしまいます。
1996年からは地方競馬に拠点を移し、名古屋競馬場では3勝、その後高知競馬場で2勝し、2001年まで息長く走り続けました。登録抹消後は有志のファンによって引き取られ、長野県佐久市のスエトシ牧場で静かに余生を送っています。

アラマサキャップ

オグリワンと同じ初年度産駒です。母ユウコの産駒にはアラマサキャップの他にダービー3着、菊花賞2着のビンゴカンタ、500万下1着のビンゴユメタなどがいます。
アラマサキャップはミモザ賞(500万下)に勝利し、オークスに挑戦するも10番人気8着に終わります。その後、クイーンS(G3)2着と健闘し、重賞勝利まであと一歩というところまで行きましたが、その翌年に引退しています。その後繁殖牝馬として500万下を勝利したアラマサフェアリーなどを産んでいます。

フルミネート

マーシャルプランはニジンスキー系で、他の産駒には地方競馬で16戦9勝のマロンレナがいます。フルミネートは地方競馬場で活躍し、15戦4勝で1999年サラブレッド系3歳優駿(G)を勝利しています。その翌年を最後に引退し、馬術競技馬になっています。

ノーザンキャップ

グレースウーマンはニジンスキー系で、グレースウーマンの父は朝日杯3歳S(G1)に大差をつけて勝利するなど、8戦無敗で競技生活を終えたマルゼンスキーです。グレースウーマンの産駒には、ながつきS(1600万下)を勝利したテイエムファンキーなどがいます。ノーザンキャップは中央競馬で500万下を中心に出走。500万下レースでは(2.11.8.6)で掲示板を外したのがわずか3回と堅実な成績を残しました。その後地方競馬へ主戦場を移し、1999年笠松競馬場で開催されたオグリキャップ記念(G2)で10着となったのを最後に引退しています。
引退後静内のクレイドルファームにて種牡馬としてマタニティパワーと配合しクレイドルサイアーが誕生しました。その後ノーザンキャップが用途変更となって種牡馬登録を抹消したため、クレイドルサイアーがオグリキャップの唯一の直径の子孫となってしまいました。

オグリエンゼル

2年目の産駒です。母オグリパレードはいまや衰退してしまったハイペリオン系ですが、初子であるオグリエンゼルは、中央競馬場の報知杯4歳牝馬特別(G2)に挑戦して7着に終わったものの、笠松競馬場を主戦場として、14連勝を含む47戦27勝、生涯で掲示板を外したのは7回だけと活躍しました。繁殖牝馬としてはイーグルカフェと配合したコーヒーゼリーが、中央競馬では成績を残せませんでしたが、園田競馬場では7勝しています。また、スターリングローズと配合したシゲルユカタマツリが、佐賀競馬場で6連勝し、中央競馬場に挑戦しています。

血統存続にわずかな望み

オグリキャップのラストクロップであるアンドレアシェニエが2012年に金沢競馬場でのレース中に左前脚を故障し、予後不良となりました。これでオグリキャップ直系の競走馬は姿を消したのですが、ノーザンキャップ産駒のクレイドルサイアーが現役生活を終えてから10年を経て2013年に種牡馬登録し、奇跡のオグリキャップ血統の復活となりました。

細い糸ではありますが、オグリキャップからの血統はまだ受け継がれています。ファンもわずかな望みをつないでオグリキャップの子孫の活躍を待っています。