ディープインパクト産駒が有利なレース、苦手なレース

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JRAの中央(中山・東京・阪神・京都)開催地全てのG1レースで勝利したディープインパクトですが、産駒は向き・不向きなレースについてはっきりとした傾向があるようです。

そこで、ディープインパクト産駒の有利なレース、苦手なレースを2015年までのG1レースの実績でご紹介します。

 

ディープインパクト産駒のG1レースの成績は?

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ディープインパクト産駒の2015年までのG1レースの実績は以下の通りです。

レース名・開催地・距離・(1着,2着,3着,着外)
・安田記念・東京・芝1600m(1,1,1,16)
・NHKマイルC・東京・芝1600m(1,1,1,4)
・ヴィクトリアマイル・東京・芝1600m(2,1,1,10)
・天皇賞(秋)・東京・芝2000m(1,3,0,13)
・優駿牝馬・東京・芝2400m(2,3,2,12)
・東京優駿・東京・芝2400m(2,1,1,16)
・ジャパンC・東京・芝2400m(3,2,1,6)
・マイルCS南部杯・東京・ダート1600m(0,0,0,1)
・皐月賞・中山・芝2000m(0,2,2,12)
・有馬記念・中山・芝2500m(1,0,0,10)
・朝日フューチュリティ・中山(阪神)・芝1600m(1,1,1,1)
・スプリンターズS・中山(新潟)・芝1200m(0,0,1,3)
・中山大障害・中山・障害4100m(1,0,1,0)
・中山グランドジャンプ・中山・障害4250m(0,0,1,1)
・高松宮記念・中京・芝1200m(0,0,1,3)
・マイルチャンピオンS・京都・芝1600m(2,2,2,18)
・エリザベス女王杯・京都・芝2200m(2,2,2,10)
・秋華賞・京都・芝2000m(3,2,0,12)
・菊花賞・京都・芝3000m(0,2,1,16)
・天皇賞(春)・京都・芝3200m(0,1,0,7)
・阪神ジュベナイルF・阪神・芝1600m(2,1,1,7)
・桜花賞・阪神・芝1600m(4,3,1,8)
・宝塚記念・阪神・芝2200m(0,2,3,6)

この中で最も成績が良いのはジャパンCと、桜花賞でしょう。

どちらもサンプル数は少ないものの、勝率25%、複勝率50%という秀逸な成績を残しています。

特に桜花賞のように生涯で1度しか出走できない3歳限定レースにおいてこのような成績を残すということはかなりの得意レースといえるでしょう。

反面、成績が振るわないのはスプリンターズS、天皇賞(春)です。スプリンターズSは新潟開催の2014年に3着1回のみ、天皇賞(春)は京都専門ともいわれたトーセンラーが2着に入った1回のみです。

では、G1レースの成績にみるディープインパクト産駒の得意なレース(ジャパンC、桜花賞)と不得意なレース(スプリンターズS、天皇賞(春))についてレースの特性をみていきましょう。

高速馬場でペースへの柔軟な対応が求められるジャパンC

ジャパンCは秋の東京開催の最終日に行われる国際G1レースです。

コース改修後からCコースを使用しており、ホームストレッチのメモリアルスタンド前から、左回りで約1周を走り、ゴール前の直線は525.9mとです。

このレースで史上初の2連覇を達成したジェンティルドンナは、2012年は平均ペースのなか好位で抜け出し、オルフェーブルをハナ差制して勝利しましたが、

2013年は前半1000mが62.4秒という超スローペースで、外からデニムアンドルビーのゴール前の猛追があったものの、終始好位を守り勝利しました。

2015年はカレンミロティックが引っ張り、前半1000m 59.3秒と縦長のハイペース。

外から押し上げるゴールドシップやこれに合わせてスピードを上げるラブリーデイなどがゴール前ひしめくなか、ショウナンパンドラが0.6秒差になんと15頭が入線するという史上最大の激戦を勝利しました。

末脚のキレだけでなく力の要る桜花賞

桜花賞はサラ3歳の牝馬限定レースで、2006年に新設された外回りコースを使用します。

最後の直線は474mで最後に急な上り坂です。

コース改修前はスタートから第1コーナーまでの距離が短く、外枠不利となり坂もなかったために先行馬が止まらないという「魔の桜花賞ペース」といわれていましたが、新設コースの使用により、直線勝負の傾向となってきました。

 

2011年には大本命といわれたレーヴディソールが骨折で欠場し混迷を極めるなかで、

同じ厩舎であるマルセリーナが後方の位置取りから直線大外へ持ち出し、フォーエバーマークを並ぶ間もなく抜き去り、

最後は追い込んできたホエールキャプチャの脚色を確認する余裕まである圧勝でした。

また、2012年はジェンティルドンナが中団から最後の直線でヴィルシーナ、アイムユアーズとの叩き合いを1/2馬身差し切って勝利しました。

続けて2013年にはアユサンが馬群の中で我慢して直線で外に持ち出し、スパートし、猛追するレッドオーヴァルにいったん差されたものの、最後クビ差で差し返して勝利しました。

さらに2014年ハープスターが大外枠から道中最後方の位置取りで、最後の直線レーヴデトワール、ヌーヴォレコルトなどをまとめてかわし、桜花賞タイレコードで勝利しました。

このようにディープインパクト産駒が初年度産駒から4年連続で桜花賞制覇という偉業を成し遂げたのです。

前半のペースが速いスプリンターズS

スプリンターズSは、2002年と2014年に新潟で開催した以外は中山で開催しています。

中山開催のスプリンターズSはスタートから最終コーナーまで緩やかな下り坂が続き、最後の直線で上り坂があります。

そのため、前半飛ばして後半耐えるというレース展開が多くなります。

2015年勝利馬ストレイトガールこそ前半3ハロン、後半3ハロンが34.1-34.0のイーブンペースですが、2014年勝利馬スノードラゴン33.7-35.1、2012年2013年連覇したロードカナロアは32.7-34.0、32.9-34.3と前半のペースの方が早くなっています。

どちらかというと後半勝負のディープインパクトにとっては苦手な展開となります。

ペースが速いままで上がり勝負の天皇賞(春)

もうひとつの不得意なレース、天皇賞(春)は2003年以降2006年にCコースを使用した以外はDコースを使用しています。

これはこのレースしか使用しないコースで、外回りを約1周半します。

菊花賞と比較して最初のコーナーまでの距離が長いため、先行馬が序盤比較的早いペースとなるのが特徴です。

その後も高速馬場のため、ペースが落ちることなく、上がり勝負という展開になります。

前半からのペースについていけるスタミナが必要であるため、ディープインパクト産駒としては苦手なコースとなるようです。

このように得意・不得意のレースを分析して馬券購入の材料にしてみてください。

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