ステイゴールド産駒代表馬や成績を紹介!

ステイゴールド 産駒 代表馬 ステイゴールド

現役時代は「シルバーコレクター」などと揶揄されたステイゴールド。しかし、2015年に亡くなるまで、種牡馬として多くのG1馬を送り出しました。

気性の荒さ故に現役時代は勝利に恵まれなかったステイゴールドの産駒成績や代表馬をご紹介しましょう。

 

ステイゴールド産駒の成績・特徴は?

ステイゴールド 産駒 代表馬

それでは、ステイゴールドのリーディング順位の遷移を見てみましょう。

<年度>:<順位>
2005年 :121位
2006年 :26位
2007年 :19位
2008年 :17位
2009年 :11位
2010年 :13位
2011年 :4位
2012年 :3位
2013年 :6位
2014年 :8位
2015年 :5位

初年度こそ3桁順位でしたが、2年目はドリームジャーニーの出現によりジャンプアップしています。

その後もコンスタントに順位を上げており、最高位となった2012年はオルフェ―ブルゴールドシップが活躍しました。

次に勝ち上がり率をみてみましょう。

ステイゴールドの2002年から2012年までに種付けし、生産した産駒の新馬・未勝利突破率(2歳・3歳で新馬戦あるいは未勝利で勝利した確率)です。

<種付年度>:<出走頭数>:<勝馬頭数>:<新馬・未勝利突破率>
2002年: 90:33: 37%
2003年: 55:16: 29%
2004年: 41:14: 34%
2005年: 82:22: 27%
2006年: 50:19: 38%
2007年: 83:38: 46%
2008年: 42:12: 29%
2009年: 87:36: 41%
2010年: 117:38:32%
2011年: 153:49:32%
2012年: 119:39:33%

リーディングとしては安定した成績でしたが、勝ち上がり率は年によってバラツキがあるのがわかります。

2007年に種付けした産駒の勝ち上がり率は46%にあがります。しかし、2008年には29%に落ちてしまい、生産頭数も前の年の半分以下でした。

そしてその翌年の2009年には、41%と回復しています。ところが、2010年には再び32%に落ち込みます。

この数字からゴールドシップ産駒がいかに当たり外れが大きいかということがわかります。

例えば勝ち上がり率が急激に下がった2008年種付けした産駒(2009年生まれ)のなかで勝ち上がった馬わずか12頭

そのなかになんとゴールドシップフェノーメノG1馬2頭もいるのです。

また、勝ち上がり率が再び降下した2010年度種付けした産駒(2011年生まれ)には阪神ジュベナイルF(G1)に勝利したレッドリヴェール

中山グランドジャンプ(G1)に勝利したオジュウチョウサンとG1馬が2頭もいます。

まさに「三振が多いがホームランも多い」ということになり、この当たり外れが嫌われて生産頭数の変動幅が大きくなり、勝ち上がり率の変動もさらに激しくなる、と言えるでしょう。

ステイゴールドの代表産駒は?

それでは打率は悪いが一発あるステイゴールドの珠玉の産駒をご紹介しましょう。

ドリームジャーニー(牡)

オリエンタルアートステイゴールド×メジロマックイーンが「黄金配合」と呼ばれるようになった先駆けの馬です。

ステイゴールドに似て小柄な馬体で「有馬記念最小馬体重優勝記録」を更新しました。

ちなみにこのときの馬体重は426kgで、小柄といわれたディープインパクトがラストランで有馬記念を優勝した時の馬体重は438kgでした。

また、ドリームジャーニーは2010年に宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)と勝利しており、史上9頭目の同一年春秋グランプリ制覇という記録も持っています。

オルフェーブル(牡)

母オリエンタルアート。「稀代の癖馬」と呼ばれながら史上7頭目の中央競馬クラシック三冠を達成しました。

現役時代はドリームジャーニーとまさに「黄金兄弟」とも言える活躍ぶりでしたが、体格は父や兄と違い、雄大な馬体でした。

とはいえ、気性の荒さは父親譲り。この気性が闘争心へと上手く昇華できたのでしょう。

母オリエンタルアートの産駒はオルフェーブルの後目立った馬がいませんが、2014年にドリームジャーニー、オルフェーブルの全弟オルファンが誕生。

兄たちと同じようにターフを暴れながら駆け抜けるのか、期待が高まります。

ゴールドシップ(牡)

ポイントフラッグ。こちらもステイゴールド×メジロマックイーンの黄金配合説を裏付けた馬です。

黄金配合と呼ばれるより前、メジロマックイーンのようなステイヤーの牝系はスピードに欠けるため世界で戦えないという見方が強く敬遠されてきました。

しかし、サンデーサイレンスがステイヤー血統の母の力を引き出すことを見抜いた社台グループが配合牝馬を欧州のステイヤー系へと切り替えていったのです。

事実、ゴールドシップは代名詞ともなった「超ロングスパート」で直線を向く前から追い出し、一気にまくり上げるというスピードとスタミナを兼ね備えたダイナミックな走りで、配合の効果を具現化しました。

フェノーメノ(牡)

ディラローシェ。史上3頭目の天皇賞春(G1)を連覇した馬です。

母の父デインヒルはスプリンターでしたが、産駒は距離を問わず活躍しました。

3歳時はダービー2着、天皇賞秋2着と健闘するもG1勝利には届かず、4歳で迎えた天皇賞春は、同じ年に生まれてすでにG1を4勝していた圧倒的人気のゴールドシップをあっさりかわして悲願の初タイトルを手にしました。

天皇賞春3連覇を目指した2015年に繋靱帯炎、重度の屈腱炎を発症して無念の引退。その後種牡馬入りしました。

レッドリヴェール(牝)

ディソサード。2013年JRA最優秀2歳牝馬です。

母系はがっちりした体格の馬が多いのですが、レッドリヴェールは父譲りのシャープな体つきをしています。

小柄で仕上がりが早く、新馬戦ですんなり勝利したあと、札幌2歳、阪神ジュベナイルF(G1)と3連勝しました。

桜花賞(G1)でハープスターにクビ差の2着の後、ウオッカ以来となる牝馬ダービー出場で果敢に挑戦しましたが、惨敗してしまいました。

華奢で馬体が細くなりがちな問題を抱えながら5歳まで走りましたが、腱周囲炎を発症し繁殖牝馬としての今後を考慮して引退となりました。

個性ある代表産駒の種牡馬・繁殖牝馬としての活躍もこれから楽しみです。

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