キングカメハメハ産駒の主な成績と特徴

キングカメハメハ 成績 キングカメハメハ

目指す天皇賞秋のレース2週間前、ショッキングなニュースが流れました。

キングカメハメハ屈腱炎発症。キングカメハメハはそのまま引退となり、古馬での活躍をみることができませんでした。

しかしキングカメハメハ産駒は父の分まで栄光をつかんでいます。キングカメハメハの種牡馬としての活躍をご紹介しましょう。

 

キングカメハメハ産駒の傾向は?

キングカメハメハ 成績

キングカメハメハの現役時代は競馬関係者からは精神的強さと安定したレース運びを絶賛されていましたが、産駒にはどのような傾向があるのでしょうか。

芝・ダートともに対応できる

キングカメハメハ自身はダートを走っていませんが、産駒はダートでも活躍しています。

重賞の芝・ダート別勝率と複勝率を見てみましょう。

コース:勝率:複勝率
芝:9%:25%
ダート:7%:27%

となっており、芝・ダートとも甲乙つけがたい成績となっています。

ダートではチャンピオンズC(G1・ホッコータルマエ)、ジャパンカップダート(G1・ベルシャザール)を含む重賞勝利が10回あり、ディープインパクト産駒のダート重賞勝利は1回のみということを考えるとかなり優秀な成績でしょう。

2000m~2400mがベスト

それでは距離別の芝の勝利回数と複勝回数を見てみましょう。

距離:勝率:複勝率
~1400m:10%:21%
~1800m:8%:26%
~2200m:10%:26%
~2500m:13%:28%
2600m~:4%:9%

この数字を見ると、「2300m~2500m」が一番良い成績です。

もっとも、この距離は出走回数が93回で「1500m~1800m」の出走回数302回と比較するとかなり少なくなっています。

ただ、キングカメハメハと同じように2000m~2400mが適性距離ということは言えそうです。

キングカメハメハの代表的な産駒はどんな馬?

ディープインパクトが種牡馬デビューする前の2010年・2011年には日本リーディングサイアーになったキングカメハメハ。

初年度からキラ星のごとくG1馬を輩出しています。

アパパネ

キングカメハメハ産駒といえばまずはこの馬を語りたい。そう思えるぐらいの成績を残しています。

ソルティビッドは、現役時代オープン馬で、産駒にはアパパネの半弟で500万下を勝利したシュガーヒルがいます。

デビュー戦の福島では3着に終わったものの、その後阪神ジュベナイルF(G1)まで3連勝します。

3歳になってからもクラシックロード前哨戦では敗れるものの、桜花賞、オークス、秋華賞を勝利し、スティルインラブ以降の7年ぶりの牝馬三冠を達成しています。

阪神ジュベナイルF(G1)とあわせて3歳10か月でG1を4勝するという偉業となりました。

しかし、翌年ヴィクトリアマイル(G1)に勝利した後は成績も振るわなくなり、5歳で父と同じ屈腱炎を発症して引退しています。

2014年にはディープインパクトを配合した待望の初仔が誕生。どんな走りをしてくれるのか期待したいところです。

ロードカナロア

2012年と2013年に最優秀短距離馬、2013年には年度代表馬となった馬です。

レディブラッサムは現役時代900万下を勝利し、産駒には半兄のオープン馬ロードバリオスがいます。

ロードカナロアは小倉でデビューした後、一貫してスプリント路線を歩み、3歳の11月に京阪杯(G3)で初重賞勝利を飾った後、翌年4歳でスプリンターズS(G1)、香港スプリント(G1)とG1を立て続けに勝利しました。

生涯終始馬券を外すことなく5歳最後はスプリンターズS(G1)、香港スプリント(G1)を連勝して有終の美を飾り引退しました。香港G1の2勝を含むG1を6勝した希代のスプリンターでした。

引退後は種牡馬入りし、2014年には250頭の種付けを行いました。この類まれなるスプリントの才能を産駒が引き継ぐことができるのか注目です。

ホッコータルマエ

代表産駒をダートで1頭というとジャパンカップダート(G1)馬ベルシャザールもいますが、ホッコータルマエも引けを取らない名馬です。母マダムチェロキーは1000万下で活躍しました。

2013・2014・2015年ダートグレード競走特別賞、2014年最優秀ダートホースで、チャンピオンズC(G1)など地方レースを合わせて日本競馬史上初となるG1・10勝という偉業を成し遂げました。

とまこまい観光大使であり苫小牧市あげて応援されています。

ドゥラメンテ

悲劇の馬」と呼ぶにふさわしい、才能を持った不運な馬でした。

アドマイヤグルーブは言わずと知れたエリザベス女王杯(G1)馬という超良血。ドゥラメンテを出産した年に死亡したため、最後の仔となりました。

クラシックを目指すも前哨戦共同通信杯(G3)で折り合いを欠いて2着に敗れました。

賞金が足らずに皐月賞を除外される可能性もありましたが、出走馬がなんと36年ぶりにフルゲートに満たず、出走することができたのです。

この幸運を活かし、第4コーナーで斜行する場面もありましたが、直線で伸びて勝利しました。次走のダービーでも見事勝利し、2冠を達成しました。

しかし、3冠を目前にして両橈骨遠位端骨折が発見されて長期療養を余儀なくされます。翌年復帰するも、宝塚記念(G1)で2着に敗れた後に左前肢ハ行(はこう)と診断され、引退となってしまいました。

ディープインパクトの登場でキングカメハメハはリーディングサイアーの座を譲りました。

サンデーサイレンスやディープインパクトの活躍でSS系産駒があふれる日本の競馬において、牝馬と配合するのが難しくなっていることを考えても、SS系の血統がないキングカメハメハ産駒のさらなる活躍を期待したいところです。

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