史上5頭目の中央競馬クラシック三冠馬という偉業をなしとげたナリタブライアン。
半兄のビワハヤヒデも皐月賞、ダービーと2着だったものの、G1を3勝して活躍しましたが、両馬の産駒は残念ながら重賞を勝つことはありませんでした。
ここでは今後産駒が種牡馬として活躍することに望みを託してナリタブライアン産駒の特徴と成績をご紹介しましょう。
ナリタブライアン産駒の特徴は?
ナリタブライアン産駒の芝・ダート別・距離別の勝率・複勝率を見てみましょう。
距離:勝率:複勝率
<芝>
~1400m:4%:18%
~1800m:8%:27%
~2200m:12%:22%
~2600m:10%:13%
2600m~:0%:0%
<ダート>
~1400m:6%:22%
~1800m:7%:24%
~2200m:0%:0%
~2600m:100%:100%(出走回数1回1着1回のみ)
2600m~:出走なし
こうしてみると、芝の場合はマイルから2200mまで、ダートでは1400mから1800mまでに適性があるとみてよいでしょう。
重賞は36回出走して、2着3回。マイネヴィータが札幌2歳S(札幌・G3)、フラワーC(中山・G3)で2着、ダイタクフラッグが毎日杯(阪神・G3)で2着となっています。それ以外の産駒の重賞出走は着外に終わっています。
それでは特別レースでの開催地別の勝率・複勝率を見てみましょう。
開催地:勝率:複勝率
京都:8%:29%
阪神:14%:34%
札幌:0%:12%
小倉:7%:20%
新潟:11%:22%
中京:0%:13%
中山:0%:0%
東京:0%:0%
函館:0%:0%
福島:18%:29%
このように見ていくと、阪神・京都など西の開催では良い成績ですが、東京・中山など東の開催では全て着外という傾向があります。
それではナリタブライアンの代表産駒をご紹介しましょう。
マイネヴィータ(牝)
母のマイネレーベン(父:トウショウボーイ、母:オカノブルー)はマイネヴィータとおなじくフラワーC(東京芝1800m・G3)を2着と健闘し、主に1200m~1800mで活躍しました。
マイネヴィータの主な成績はフラワーC(中山芝1800m・G3)2着、札幌2歳(札幌芝1800m・G3)、阪神ジュベナイルF(阪神芝1600m・G1)5着で、古馬となってからダート1000万下のレースに出走していました。
ダイタクフラッグ(牡)
母のダイタクジーニアス(父:ミルジョージ、母:グリーングツトリー)はトパーズS(OP)3着の成績が残っており、ダイタクフラッグ以外の産駒は地方で出走しています。
ダイタクフラッグは毎日杯(阪神芝2000m・G3)2着、皐月賞(中山芝2000m・G1)4着の成績を残し、古馬になってからはダート・芝で1800mを中心に出走し、最後に障害レースに挑戦し、11着になったのを最後に引退しています。
ブライアンズレター(牝)
母パーソナルレターはMr. Prospector産駒です。中央競馬でデビューしたものの、地方に移り、宇都宮で怒涛の5連勝をあげて中央競馬に復帰します。
ナリタブライアン産駒の中で古馬になって唯一オープンに出場した馬です。最後御堂筋S(1600万下)で勝利してそのまま引退となりました。
オールアズワン
また、産駒ではありませんが、ブルードメアサイアーとして重賞1勝しているのでご紹介しましょう。
オールアズワンの母トウホープログレスは父ナリタブライアン、母シンデレラロードで、トウホープログレスは芝1勝、障害1勝しています。
そして、ネオユニバースと配合して誕生したのがオールアズワンです。未勝利を突破し、札幌2歳(G3)で勝利。次のラジオNIKKEI賞(G3)2着と健闘します。
その後、古馬ではなかなか活躍できませんでしたが、障害に転向し、障害3歳上OPに勝利しています。
こうしてみてみると、ナリタブライアン産駒、また母の父としても早熟でその後苦戦するという傾向がありますが、
オールアズワンの活躍によって、血統の存続にかすかな希望が見えているといっていも良いでしょう。
マイネルハニー(父:マツリダゴッホ、母:ブライアンハニー)もスプリングS(G2)2着と健闘していますし、今後のわずかな望みをつないでいきたいところです。
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