ディープインパクト産駒は雨に弱い?道悪時を考察

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高速馬場で息をのむスピードでゴール板を駆け抜けたディープインパクト。

産駒も乾いた高速馬場で活躍するイメージがありますが、道悪のレースは苦手なのでしょうか。

 

馬場状態の決定方法とは?

一般に馬場状態は含水率により良、稍重、重、不良に分類されます。中央競馬・地方競馬ともに同じ表記となります。

馬場状態の含水率は当日早朝にサンプルを採取して決定します。

芝コースは芝の下にある路盤の土の性質などが各地で違うため、競馬場単位で基準となる分水率が変わります。

ダートコースは青森県の六ヶ所村付近の海砂を使用しているため、基準はほぼ同じです。

サンプルを採取して含水率を計測するのは当日早朝の1回のみで、その後は馬場の変化は馬場職員をコースに配置し、目視で馬場状態を判断するのだそうです。

馬場状態については時として物議を醸します。

良馬場でないと売上が落ちる、または不良馬場だとオッズが変動するという理由から多少重い馬場でも良馬場と発表しているともいわれ、騎手が馬場状態の判断に疑問を呈することもあります。

現役時のディープインパクトは雨に弱かった?

ディープインパクト 最強

ディープインパクト自身は、良馬場以外のレースは2006年阪神大賞典、2006年宝塚記念で両方とも稍重で出走しました。

稍重だった阪神大賞典は36.8秒、宝塚記念は34.9秒と時計はかかっていますが、他の馬と大差をつけて快勝しています。

産駒は雨に弱い?

ディープインパクト産駒の馬場別成績を勝率、複勝率でみてみましょう。

まず芝の成績です。

<芝>
馬場:勝率:複勝率
・良:14%:36%
・稍重:14%:35%
・重:13%:33%
・不良:13%:34%

こうしてみると、馬場の違いでの勝率・複勝率にはほとんど差がないことがわかります。

産駒の主な重賞レースを見ると、道悪でも激走しています。

例えば、ダービー馬ディープブリランテは不良馬場だった東京スポーツ杯2歳S(G3)でクラレント、ジャスタウエイを退けて2着のフジサマエンペラーから3馬身差で勝利しています。

2013年ジャパンC、2015年宝塚記念で2着となった牝馬デニムアンドルビーは2013年稍重のサンスポ賞フローラS(G2)でラキシスを抑えて2着のエバーブロッサムから3/4馬身差で勝利しました。

同じく2013年重馬場の関西TVローズS(G2)をウリウリ、メイショウマンボ、ウインプリメーラとの激戦のなかで勝利しています。

また、2015年、稍重だったエリザベス女王杯では、それまで重賞未勝利だったマリアライトがヌーヴォレコルト、ラキシス、ルージュバックといった錚々たるメンバーを退けて勝利しました。

マリアライトは他に重馬場でも勝利の実績があります。

ラキシスはこのレースでは敗れましたが、2015年不良馬場の産経大阪杯(G2)ではキズナやスピルバーグを抑えて勝利しています。

次にダートの成績です。
<ダート>
馬場:勝率:複勝率
・良:18%:34%
・稍重:6%:25%
・重:7%:23%
・不良:5%:32%

このように、ダートでは良馬場以外の成績がかなり落ちています。

ライバル種牡馬の道悪成績は?

種牡馬として目下一番のライバルであるキングカメハメハ産駒の馬場別成績をみて比較してみましょう。

<芝>
馬場:勝率:複勝率
・良:11%:28%
・稍重:9%:27%
・重:9%:27%
・不良:11%:26%

<ダート>
・良:11%:29%
・稍重:10%:30%
・重:12%:28%
・不良:9%:29%

キングカメハメハ産駒の場合は芝・ダートとも馬場による違いはさほどありません。

ディープインパクト産駒は芝の道悪は苦にしないようですが、勝率・複勝率をみても明らかなように、ダートの良馬場以外はマイナス材料と見た方がよさそうです。

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